ビーチフットボール関西芦屋春季大会−クリオネカップ−開かれる
男子B1リーグはTeam ZERO、女子リーグはPROSPERAREに栄冠
ビーチフットボールの09年シーズン開幕戦、「ビーチフット関西芦屋春季大会−クリオネカップ−」(主催・ビーチフットボール関西大会実行委員会)が3月15日、芦屋市総合公園・潮芦屋浜を会場に行われた。3月とはいえ、冷たい風が強く吹きつけるビーチだったが、夏の本大会を占う前哨戦として大会は熱気に包まれていた。男子は、B1リーグ6チーム、B2リーグ7チームの計13チームが、女子は3チームが参加し、春の関西王者を目指した。男子B1リーグは、08年IBFAランキング4位のTeam ZERO(5戦全勝)、B2リーグはけろーん(6戦全勝)が、女子は、今大会を最後にチームの解散が決まっているPROSPERARE(08年IBFAランキング3位)がそれぞれ優勝を果たした。
B1リーグは、「Team Zero(08年IBFAランキング4位)とDENKO MAC(同5位)を軸にした優勝争いになる」(ビーチフットボール関西協会選手会・井上誠三さん)との予想通りの展開となった。Team ZEROは、チームの武器であるロングフロントパスが要所で決まったのに対し、DENKO MACは「仮想DFで練習してきたが、実践できなかった」と岡田貴史キャプテンが話すように、チームの甘さが勝負どころで出てしまい、その差が勝敗を分け、3位に終わった。しかし、岡田キャプテンは「練習量は嘘をつかない。目指すは日本一です」と夏の大会でのリベンジを誓った。また、優勝したTeam ZERO・山口拓也キャプテンも「(今の時点で)できること、できないことが確認できた。課題はたくさんある」と気を引き締める。毎年のように全国大会で優勝候補に挙げられながらも、あと一歩のところで苦汁を飲まされてきた。「今年こそは関東のチームを倒して、日本一になる」。山口キャプテンの言葉は力強かった。ラグビー経験者を多数擁する福田組が、DENKO MACを4−0で破り、4勝1敗で準優勝を果たした。B2リーグは、けろーんが全勝でリーグ戦を制した。準優勝は浜猿(5勝1敗)だった。
女子は、3チームによるリーグ戦後、トーナメント戦で優勝を争った。決勝戦は、リーグ戦1位通過のPROSPERAREが、同2位のBlack Angelを降し、有終の美を飾った。PROSPERARE・森田麻紗子キャプテンは、決勝を前に「プロスペの意地を見せます」と意気込んで、チーム最後の試合となった決勝戦に挑んだ。言葉通り、気迫溢れるプレーでBlack Angelを圧倒し、最初で最後の「優勝」の栄冠を勝ち取った。試合後、両チームの選手たちはお互いの健闘を称え、抱き合っていた。実は、Black Angelも、この大会を最後にチームを解散、PROSPERAREのメンバーと新チーム「team Leap」を結成するのだ。決勝戦で惜しくも敗れたBlack Angelだが、岡田梨里キャプテンは「けがなくみんなが楽しくBlack Angelとして戦えて良かった」と安堵の表情を見せた。新チーム「team Leap」として、今後は力を合わせて全国を目指す。
閉会式では、MVPが発表され、男子は福田組の福田恒輝さんが、女子はPROSPERAREの織田麻衣子さんが選ばれ、大会冠名にもある「クリオネ」が贈られた。福田さんは、「DENKO MACやTeam ZEROとの力の差を感じた」としながらも「子どもが一緒にいたから、受賞できたんでしょう」と冗談混じりに話していた。また、織田さんは「無我夢中で戦ってきて、初めてMVPを頂いてうれしかった」と笑顔を見せた。本大会を振り返り、関西協会選手会の井上さんは、「各チームまだまだ仕上がってきていない。関東のチームに勝つためには、基本的なスキルの向上が必要」と総括した。夏の大会に向けて各チームの課題は見えた。
【記事・写真:永冨慎也】